空気清浄機の上手な使いかた
空気清浄機って、意外と正しく使われていない?
空気清浄機をご利用になっているご家庭は多いのですが「空気清浄機の効果が感じられない」という方も意外と多いようです。特に花粉症やハウスダストによるアレルギーに苦しむ方の中には「空気清浄機を使っているのに症状がぜんぜん軽減されない」というお声をよくお聞きします。
しかし、もしかしたら、空気清浄機をとても非効率な場所に設置してしまっていたり、効果を激減させてしまう使い方をされているのかもわかりません。
そこで「空気清浄機の効果的な使い方」をご紹介します。
空気清浄機の性能が発揮できる設置場所と置き方
◆空気清浄機は設置場所や置き方によって、空気清浄機が発揮できる性能に「大きな差」が出ます。
一番効果が高い設置場所は、部屋の隅っこの壁際です。
もしエアコンや換気扇あるのでしたら、それらから一番遠い壁際です。
置き方は床上1m程度に置くのがベストです。逆に一番効果が低くなる場所は、部屋の真ん中です。
◆理由は、空気清浄機は汚れた空気をフィルターに通すことによってキレイする機器ですから、部屋中の空気をキレイにするためには空気をクルクルと循環させて集める必要があるからです。
空気清浄機はろ過した空気を本体上部から排気する構造になっていますので、その排気によって空気の流れを作り出しますが、部屋の真ん中では排気が散ってしまうので空気を循環させる流れが作り出せないからです。
排気の流れをうまく使うには、部屋の隅っこの壁際で1m程度の高さに設置するのが効果的なのです。
そのように設置すれば排気は壁に沿って上昇し、さらに天井に当たって反対側の壁に流れていきますので、部屋中を循環する空気の流れを作ることができます。
空気が循環して行けば、部屋中の空気が空気清浄機に集まり、何度も繰り返しフィルターを通過しますので、空気はどんどんキレイにろ過されていきます。
◆エアコンや換気扇も強力な空気の流れを作り出しますので、その反対側の一番遠いところに設置すると、空気の循環をさらにうまく利用することができます。
空気清浄機の効果的な使い方
空気清浄機の効果を左右するものとして、置き方以外に「使い方」も大きな要素となります。
適切な使い方をしないと、効果は半減どころかほぼ無意味になってしまいますので、次の2点に注意しましょう。
1 フィルターの掃除や交換は適切に行う
2 原則、24時間連続稼働させる
空気清浄機フィルターの使用前と使用後 |
空気清浄機は24時間連続稼働が新常識 |
1.フィルターの掃除や交換を適切に行う
フィルターをこまめに掃除し使用している人は意外と少ないようです。
また、交換時期が過ぎたものを使っている人も結構多いようです。
空気清浄機はフィルターで空気の汚れを取る機器ですから、フィルターが詰まっていると全く機能は働きません。
それほど手間がかかる作業ではありませんので、こまめにフィルターを掃除しましょう。
現在のフィルターは10年など長期間使えるものもありますが、2~3年というものもありますので、耐用年数を確認して、きちんとフィルターは交換しましょう。
2.原則、24時間連続稼働させる
空気清浄機を24時間つけっぱなしでご利用されているご家庭も少ないのではないでしょうか?
帰宅したとき、寝起きのとき、鼻水やくしゃみが出るとき、臭いがするときなど、基本的に在宅時にだけ使用されているご家庭が多いと思います。
しかし空気清浄機は何度も空気をフィルターに通すことで、徐々に空気をキレイにしていくものですので、短時間では効果を発揮することはできません。
さらに空気清浄機が一番効率良く働けるときとは、実は誰も家にいない不在時なのです。
人の動きによる空気の流れの乱れもなく、人の出入りによる新たな花粉やハウスダストなどの侵入もありません。
ですから、不在時も空気清浄機を稼働させておくことによって初めて部屋の空気を効率的にキレイにすることができるのです。逆に、在宅時だけ稼働させる使い方だと、体感できるほどの効果はあまり見込めません。
空気清浄機の効果をさらに高めるには
空気清浄機は単体でももちろん効果を発揮しますが、他のものと組み合わせることによって、さらにその効果を高められます。
先ほども説明したとおり、空気清浄機は部屋の空気を循環させることによって、部屋の空気をキレイにします。
だから、より効率的に空気を循環させることができれば、その効果はさらに高められるということになります。
つまり、エアコンや換気扇などはその空気の循環を作り出すのでとても効果的です。さらに扇風機やサーキュレーターなども効果的です。
これらと空気清浄機とを併用することによって空気清浄機の清浄能力がアップし、浄化スピードも早くなります。
エアコン、換気扇、扇風機、サーキュレーター、いずれも空気清浄機と相性のいい機器ですから、状況によって併用するものを選びましょう。
また乾燥時期である冬場などは、加湿器も大変効果的な機器と言えます。
-空気清浄機と相性の良い機器-
空気清浄機の上手な使い方 まとめ
- 空気清浄機は、部屋の隅っこの壁際、もしあればエアコン・換気扇から一番遠い壁際が一番効果が高い設置場所!
- 置き方は、床上1m程度に置くのがベスト!
- フィルターをこまめに掃除することと適正時期に交換することが大変重要!
- 空気清浄機の24時間稼働がその効果を高める!
- 単体使用よりもエアコン、換気扇、扇風機、サーキュレーターなど空気の流れを作り出すものと併用するとさらに効果が高まる!
- 乾燥している時期には加湿器の併用も大変効果がある!